市道では、蟻が一匹で蝶を軽々と輸送中。ダイミョウセセリか。
蛍蛾(ホタルガ)。機械小屋南。
梅の実に乗るカナヘビ。南の生け垣裏の花壇。
薩摩之実騙(サツマノミダマシ)蜘蛛。西裏の畑の山椒の葉上。薩摩の実とは、ハゼの実のことらしい。体がこの実に似ているのだろう。
夜、網を張って、日中は畳んで緑の葉にまぎれている。
旧卯月二十八日 薄曇り
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『万葉集』巻三第四百六十一歌
四百六十歌は長歌。新羅から来ていた尼理願(あまりぐわに)という尼僧が、天平七年に亡くなった。大伴氏の佐保の邸宅に身を寄せていたのだが、保護していたのは坂上郎女の母、石川内命婦(大伴安麻呂の妻)。あいにく石川内命婦は、一家で有馬の湯に出掛けていた。坂上郎女(さかのうへのいらつめ)は葬儀一式を取り仕切り、母親に報告する際、この長歌と第四百六十一歌の反歌を送った。その反歌。
留不得(トドメエヌ) 壽尓之在者(イノチニシアレバ) 敷細乃(シキタヘノ) 家從者出而(イヘユハイデテ) 雲隱去寸(クモガクリニキ)
留め得ぬ 命(いのち)にしあれば しきたへの 家(いへ)ゆは出(い)でて 雲隠(くもがく)りにき
この世に留めておくことができない命だったので、居心地の良い住まいから出て天に昇って行きました
「しきたへの」は「家」の枕詞。
「ゆ」は「~から」という意味。
長歌には、日本の評判を聞き、尼理願は日本に来たという。仏教を伝えるためであろう。滞在中に天皇が何回か代替わりしているとのこと。もう高齢になっていたのだろう。





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